7月某日

「ギターケースの中の僕」「リスタートライン」の楽器レコーディング。
緊急事態宣言の中、みんなマスクをして、感染対策ばっちりで集合！

「おはようございます！とーやまさん（ギター遠山哲朗さん）、だっち（ベース安達貴史さん）お久しぶりです〜！こへさん（ピアノ宗本康兵さん）よろしくだよ〜！」

和やかなムードで、まずは「リスタートライン」の楽器レコーディングからスタート！それぞれブースに入り、いっせーのーせで録音。私も、一緒にガイドボーカルを歌いました。

前日に、お世話になっていた方の不幸があって、ふっと気を抜くと泣いてしまいそうだったので、必死に涙を堪えながら...。

遠山さんの、雨粒が優しく降り注いでくるようなギターのアルペジオと、安達さんの、どっしりと温かみのあるベースと、宗本さんの、柔らかで繊細なローズピアノ。

前向きな光溢れるサウンドになっていくのを感じて、「いぇい！」と言ってしまうほどでした。

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「ギターケースの中の僕」の楽器レコーディングへ

中嶋「この曲は、みんなのうたに書き下ろした楽曲なのです〜」
遠山さん「おお！へ〜！すごいね〜！よかったね！」

『みんなのうたを作って歌う』というのが、夢のひとつだった私は、そのお言葉で、ようやく実感がわきました。

1回目の録音で、もうOK！なくらい、みなさんのミュージシャン魂をひしひしと感じました。
不思議と、一緒にガイドボーカルを録音していた私も、語りかけるように歌うことができました。

1番が終わってから出てくる「トントトン」というリズムの音は、実は、遠山さんにギターのボディを叩いていただいているのですが、宗本さんに「シェイカー、中嶋さん、自分でやってみたら？」というお誘いにより、シェイカーチャレンジ！！

中嶋「いけてる？いけてる？」
宗本さん「いい感じ！」

わきあいあいとした、楽しい楽器レコーディングとなりました。

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「ギターケースの中の僕」と「リスタートライン」のボーカルレコーディング

ボーカルレコーディング日！となると、どことなしか、緊張してしまう。ちょぴっとドキドキしながら、ブースの中へ。

浜田さん「それじゃあ、歌ってみよう！」
中嶋「お願いします！」

むむむ、あれあれ。
なんだか、力が入りすぎて、い、る、か、も。

中嶋「ちょっと、この間の楽器レコーディングの時のガイドボーカルを聞いてもいいですか？」

聴き比べてみると、全然違う！おーまいがー！

エンジニア野口さん「楽器レコーディングの時の方が、ミュージシャンと一緒に録音してるから、呼吸も歌のテンションもいいですね！」
中嶋「ほんとだ！！」
浜田さん「そうですね。この時の歌で作っていきましょう。」

ということで、2曲とも、楽器レコーディングの時に歌ったガイドボーカルを採用することになりました。

歌って不思議だなぁ。
その瞬間にしか、歌えない歌があるんだなぁと、再確認したのでした。

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9月某日

ひとり旅2021夏の香川＆岡山公演が終わり、東京に帰ってきて、「時がたっても」と「ピアニシモ」の楽器＆歌レコーディングへ。

同い年で音楽仲間の、ギター＆チェロ伊藤ハルトシさんと、20代前半に知り合ってからお久しぶりだった、ベース竹下欣伸さん、そして、ピアノ宗本康兵さんと一緒に。

まずは「ピアニシモ」のレコーディング。今回は、歌も一緒に本番録音。

この曲は、天国にいる仲間の、ヨースケ＠HOMEくんのために作った楽曲ということもあって、もはや、始まる前から泣きそうだった私は、目の前に、ヨーちゃんの写真を置いて「届け！」という気持ちで録音しました。

伊藤さんのチェロと、竹下さんのコントラバスと、宗本さんのピアノ。

聞こえてくる音色が、繊細で美しくて。

本当に幸せな瞬間でした。

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「時がたっても」の楽器＆歌レコーディング

この曲も、順調に録音が進んでいきました。

中嶋「いいねいいね！！」

すると、浜田さんから、「1番と２番の間に、新たな楽器じゃなくてコーラスをいれてみてはどうですか？」というご提案をいただき、伊藤さんと宗本さんに、急遽歌っていただくことに！

ハーモニーを重ねていくと、この曲の、バンドで音楽旅をしている雰囲気がより増して、すごくいい感じになっていきました。
その場でハモれてしまう、お二人がすごかった！

そして、パーカッションも自分達でやってみよう！ということで、私はカバサ、宗本さんはタンバリンを、それぞれ録音。

デモ音源で入っているカバサの場所とリズムが複雑だったので、ゲーム「太鼓の達人」みたいな感じで、編集のテレビモニターを見ながら、ここ！というところで、シャカ！と鳴らしていきました。

こうして、全4曲のレコーディングは、信頼できる仲間達のおかげで、無事に終了したのでした。

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10月某日

「リスタートライン」のミュージックビデオ撮影へ。

監督の板屋さん「このミュージックビデオは、編集でハイコントラストのモノクロになる予定です」

『モノクロになるということは...』と、ヘアメイクさんと現場マネジャーさんと相談し、何着か持って行った衣装候補の中から、黒のブラウスを選び、いざ、撮影へ！！

今回は、中嶋ユキノとして、ではなく、役者の女性が、台本に書かれた台詞を話している、という設定にしてほしいとのご提案が！
歌う、のではなく、話す。
これがまた、非常に難しかったのです！

最初は、なかなか慣れなくて...。
「今のは、中嶋ユキノさんが歌っている感じだったねー」となっていたんだけど、途中から、少しずつ掴んできて、表情も豊かになっていきました。

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リップシンクシーン撮影後の演技シーン撮影

レールの上をカメラマンさんが、右へ左へ。なんだか、映画の撮影みたいで、テンションUP！！

このシーンは、とてもリラックスして撮影できました。
鉛筆片手に書きこんでいる姿は、台詞を覚えているというより、歌詞を書いているように見えて、「あ...やっぱり私は、女優さんにはなれないな」と思ったりもしました。

監督の板屋さんは「カット！」と「カティット！」とおっしゃる時があって、「カティット！」の時は、かなりいいシーンが撮れた時というのを聞いていたので、私の中で、毎回「カティット！」を期待してしまうようになりました。笑

最後に板屋さんが「カラーの感じがいいから、モノクロにするのやめようかな〜」と呟いた時に、全てモノクロになるのを想定してのヘアメイク＆衣装だったので、内心「えー！！！」と叫んでしまったのでした。

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EPジャケット＆アーティスト写真撮影

この日は、あいにくの雨でしたが、都内某ホテルの一室をお借りして撮影しました。

今回のジャケットデザインは「N.Y」「空色のゆめ」「アコうた」を手がけていただいた、大瀧由子さん。そしてなんと、カメラマンは大瀧さんの実のお姉さま、大瀧央子さん。私にとって、初めての女性カメラマンさんでした！

大瀧央子さん「はじめまして〜！」

に、に、似ている！
私の姉も声優＆ナレーションの仕事をしていますが、姉妹で仕事っていいな〜と、ほっこり。

そんな中、撮影スタート！
壁の色から、家具の色まで、オールピンク！というお部屋。恋愛運がUPしそうな雰囲気でした（笑）

ヘアメイクのISINOさんも、衣装の川村繭美さんも、現場マネジャーさんも女性ということで、女性同士で和気あいあい、みんなで盛り上がりながらの撮影でした。
男性陣スタッフも、最初は一緒に盛り上がっていたのにいつの間にか部屋からいなくなってしまうほど...笑

部屋の中ということもあって、そのまま、泊まっていきたくなるような、心地よい楽しい撮影となりました。

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12月某日

アコ旅2021秋のミュージシャンメンバーと一緒に撮影ということで、いつもの撮影よりもリラックスしてスタジオ入り。

ギター門馬由哉さんのスケジュールが合わず、参加できないということで、パーカッション若森さちこさんとベース小川悠斗さんに、急遽ギターを弾いていただくことに！

「むずい〜！！」と、撮影の合間に鳴り響く、ふたりのギター練習の音。その一生懸命な姿に、感無量。

「せっかくなのでお二人とも、ギター撮影してみましょう〜！」とパーカッションとベースにプラスして、実演！！
「音楽人生で、後にも先にも、ギタリストでミュージックビデオに出演することないよね〜笑」なんて言いながらでしたが、練習時間が少ない中で、お二人のギター姿は、とってもいい感じでした！

そして、若森さんには、[初めて買ったギターをケースから取り出す少年]という役も、実演していただきました。
その純粋で健気な姿が愛おしくなって、涙が溢れそうになりました。

「届け〜！」と願いながら、そのあとも順調に撮影が続き、沢山の想いを込めたミュージックビデオが、無事に完成しました。

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